水冷エンジンへの挑戦

ハーレー

ハーレーは、時代に流されることなく歴史を重ねて熟成された空冷エンジンを採用し続けてきました。空冷の特徴であるエンジン回りのフィン、ラジエーターやホースなどのパーツがないすっきりとした姿にこだわり続け工芸品のような「美しさ」を追求し続けてきたのです。

しかし、ハーレーの技術者達は、伝統を守りつつもも最新技術に挑むことを怠りませんでした。

ハーレーは2002年に、唯一の水冷エンジンを搭載したV-RODファミリーという意欲作を発売してハイパワーマシーン市場に挑戦していますが、残念ながらハーレーファンを魅了したとは言い難く、風によるエンジン冷却の空冷式の低くて、重みのあるあの「ドッドッドッ」という鼓動音がないことも原因だったかもしれません。

しかし、近年ヨーロッパやアメリカでバイクでストリートレースを楽しむ若者ライダーがブームとなっていることから、再度市場の動向をリサーチして手がけられたのが、2015年2月に日本でもリリースした「ストリート750」です。

新型の水冷エンジンは、「レボリューションX」と名付けられ、今までとは異なる若い層をターゲットに再度挑戦しているのです。